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【本】 怒りのブレイクスルー/中村修二
怒りのブレイクスルー 中村修二青色LEDの実用化で有名になった中村修二氏(当時は徳島県の日亜化学工業に所属)が書いた本「怒りのブレイクスルー」を読みました。青色LEDの特許をめぐって中村氏と日亜化学工業との間で知的財産がらみで問題があり訴訟に発展したことも有名です。

この本では、中村氏の言葉で、徳島県の中小企業であった日亜化学工業への就職、LED研究を始めたころの状況、青色LEDの研究への挑戦と成功、その成果と日亜化学工業の社内の事情、そして、アメリカの大学に移り、アメリカと日本の大学や企業の違いが語られています。青色LEDの連続発光に成功したときの感動と同時に沸いてくる不安のような感情がよくわかる描写であるとともに、日本の企業の研究体質について良い指摘がされています。

私は大学で実験物理をやっていました。当時、同じような経験をしたのを思い出します。誰もやったことがないことに成功したと思えたときには、達成感と同時に、測定が本当に正しかったのかという不安感にかられたものです。(私の場合は、測定に間違いがあったことがほとんどでしたが。)

日亜化学工業と中村氏の関係はなかなか難しいところです。昔ながらのトップダウンの企業体質では優れた若い研究者のすばらしい成果が世に出ないことが多々あったのでしょうね。最近は比較的、若い研究者が成果を出しやすくなってきたのではないかと思います。これからも時間をかけて変えていくことになるんでしょうね。

LED関連の研究開発に従事されている方にはもちろん、企業で研究開発をされている方にもお薦めします。

参考:
中村修二 - Wikipedia[ja.wikipedia.org]


怒りのブレイクスルー 常識に背を向けたとき「青い光」が見えてきた[item.rakuten.co.jp]





怒りのブレイクスルー―常識に背を向けたとき「青い光」が見えてきた[www.amazon.co.jp]



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書籍 | 【2009-06-25(Thu) 00:08:32】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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